Kota Gushiken See-through Fujin Raijin

こんにちは、そして初めまして。

loopスタッフのnoricoです。

以前のスタッフの方達が残してくれているブログを発見し、せっかくなのでsnsでは紹介しきれないようなことや個人的な感想などこちらでぽつぽつと綴っていきたいなと思い、再開してみました。

どうやって更新するのかなとグループラインのnoteを遡ってみると、元スタッフのモカちゃんが更新方法をわかりやすくまとめてくれていて、すき~~~流石~~と思いながら東京の方角へ向かって手を合わせました。ありがとうモカちゃん…

記念すべき私の最初のブログでは Kota Gushiken の See-through Fujin Raijin を紹介したいと思います。

24ssがちらほら届き始め、新鮮で楽しい気分になってきた頃に入荷してきたこちら。

パキッとしたカラーリングだけどなんとなく大人っぽい印象。

フロントの左右に蹂躙している風神雷神を見て、学生の時に古着屋で購入して3日に1回は着ていたスカジャンを思い出しました。あの頃も少し強めの格好良い大人に憧れて、でも少しの違和感も欲しくてレザーのミニプリーツスカートにオールスターのハイカットを合わせたりしていました。

そんな懐かしい気持ちになりながらインスタグラムを開くと Kota Gushiken のストーリーがアップされており、見てみると次のシーズンの展示会の様子が…! メンションされている写真を指で押さえながらまじまじと見ていると、ニットのスカジャンがある…?!なんてタイミング…

まだssが届き始めた頃だというのに次も気になって仕方がありません。。

 

話を戻して今回のニット。
Kota Gushikenのポートレートシリーズは西洋の絵画モチーフが多い印象ですが今回は日本のアート、風神雷神がモチーフです。

風神雷神は皆様見覚えがあると思いますが、実際の作品は京都の建仁寺に所蔵されています。

俵屋宗達作の金箔の張り詰められた屏風に描かれた鬼神たち。

サインのような印もない作品ですが誰もがこれは俵屋宗達の作品であると疑わなかったそう。
平面の作品ですが、金箔から鬼神たちが浮き上がってくるような、ずっしりと構えた存在感で、なんとなく観ているこちらも背筋が伸びます。


建仁寺は京都市内からアクセスしやすいところにあるのですが、広くて美しい庭園と建物、 落ち着いて作品が観れるのも嬉しく、ついつい長居してしまいます。(上の写真は数年前おばあちゃんと訪れた時。)

(写真右の双龍図も痺れるほどの良さなので京都に訪れる際は是非…)

今までのポートレートシリーズは陰影や色数のある西洋絵画だった印象で、そちらの作品たちも届くたびに、絵の具の色で立体感を出す作業を糸の色で再現するってやばいな…そしてちゃんと作品になっていて意味がわからない…(尊敬の言葉)と感嘆していました。

しかし今回はあえて平面的な日本のアートを選んで描き直し、ニットに落とし込んだそう…恐すぎる。(超尊敬の言葉)

シースルーのニットは全て細いウールの糸で編んでいるので裏の色も透けて見えます。そこがなんとなく金箔の屏風から絵だけ飛び出て見えた時の感じと近いような気がしました。

パッと見黄色に見えるところもこのように様々な色から構成されています。平面の陰影が少ない絵なはずなのに、金箔、金色という装飾がないのに、奥行きを感じる…

裏返しにした時の色も可愛くて、今度は逆に黄色がほんのり透けているような色味になるのですが、気分によっては裏返して着ても可愛いのでは…?とひっそり思っています。

実際手に取った方は是非裏側も見てみてください。

元は強めな作品ですがニットになったことで、またこのシルエットのニットになったことで強すぎず、様々なスタイリングとマッチするかなと思います。

デニムでゆるっと着てもいいし、ミニスカートや綺麗めスカートでも、オールインワンと合わせるのもいいなあと思ったり。

日によってガラッとスタイリングが変えられて楽しそう。

loopではsize3を取り扱っているため、メンズの方でゆるっと、レディースではオーバーめに着用できます。

是非これを着て建仁寺へ…
西洋美術館や展示を見に行く際はついついKota Gushikenの作品を着たくなりますが、比較的訪れやすい場所で着用しながら本物の作品と対峙できるなんてものすごい贅沢…

ニットも作品も是非実際目に触れてみてほしいです。

 

Kota Gushiken  See-through Fujin Raijin